むかしむかしあるところに、とても汚いどぶ川があったそうな・・・。
とても汚いどぶ川でしたが、とても変わった子供が一人、毎日つりをしていたそうじゃ。
その子供の名前はソギノ介、小学校低学年の少年で、学校が終わると小麦粉をこねて毎日のようにそのどぶ川の小さな橋の下に座り込んで暗くなるまでつりをするのが日課だったそうじゃ・・・。
どぶ川も、ソギノ介がつりをしている姿を見守っているのが大好きじゃった・・・。
時は過ぎ・・・
ソギノ介も小学校高学年、釣りトップという雑誌がはやりだした・・・・。
それはソギノ介とどぶ川を引き裂く事件じゃッた・・・。
釣りトップの中に日々掲載されていたのは、かっこいいルアーというもので大きな魚を仕留めるいわゆる「バスフィッシング」が毎日のように掲載されておった・・・・
ここから一大バスブームがはじまり、ソギノ介も当たり前のようにバスフィッシングにひかれていった・・・