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新渡戸稲造 武士道L(゚皿゚メ)」

 こんにちは皆さん、のぎやま氏です。今日は「武士道」のレビューでも書こうと思います。その前にね、のぎやま氏まぁ清志郎が好きなわけですよ。そんでまぁCDはちょろちょろ聞いているわけですが、もっと清志郎について知っていこうと思いですねぇ、一冊本を読んだら清志郎の本を一冊づつ読んでいこうと思ったわけです。

 しかしね、予想以上に大量に関連書物が出てますなぁ・・・。まぁそれだけならまだしも本自体が古く、ほとんどの本が廃盤になっているので入手困難、しかも販売されていてもプレミアがついてしまってかなり高額になっておるのですよ・・・・。

 多少のくたびれ感は我慢しつつ少しづつでも集めていこうかなぁと思います・・・、のぎやま氏がCDにせよ本にせよ集め始めるのが遅すぎたんですねぇ・・・。


 ではそろそろ本題に戻りまして、昨日あたりに読破しました「武士道」ですが、この本はとにかく日本人に生まれることができた幸運な男たちには全員に読んでいただきたい!というか読め、そして手元につねにおいておきたい!いや、置け!さすがののぎやま氏も原文を読もうとは思いませんが、内容がわかる程度の訳書はやはり手元においておきたいですね。

 のぎやま氏この本を読み始めて、すぐ目次より前に序文なるものが記されているのですが、そこでいきなり衝撃を受けました。ベルギーの法学者の家で稲造が数日過ごした時の会話があるのですが、法学者に「あなた方の学校では宗教教育というものが無い、とおっしゃるのですか?」と聞かれ稲造が「ありません」と答えると、「宗教が無いとは。いったいあなた方はどの様にして子孫に道徳教育をさずけるのですか?」と驚きを返される。稲造はそのときは言葉につまりうまく説明できなかった、しかし稲造はそのことを心にとどめ生活をしていて、妻に「どうしてこういう考え方や習慣が日本でいきわたっているの?」という質問をなんども浴びせられるうちに、日本人の道徳や、習慣の根源には「武士道」が息づいてると気づき、本書を記そうとしたそうです。確かに、儒教、仏教等、日本には宗教的道徳もいろいろ無意識のうちに入ってきているかもしれませんが、やはり日本人の道徳には日本人の考え方「武士道」があると見るのが正しいことだったのでしょうね。さすがは武士の家で幼少期をすごした稲造氏である、そのきっかけがあったからこそ今現代に生きるのぎやま氏はすこしでも武士道に触れることができたのだから感謝しなくてはいけない。

 本編に入り、「武士道」とは何か、など武士道の根源を探っていき、「義」「勇」「仁」「礼」「誠」などの徳目を解説していき武士道はどうなっていくのかなど細かく武士道について学ぶことができる。徳目を学び読む進めていくときはもちろん当時の武士たちの考え方、何を重んじていたのかとものすごく学ぶことができる。

 しかしながら、本書を通じて言えることは、もともと海外の人間に向けて書かれている本なので、海外の著名人(ニーチェ、アダムスミス、マルクスなど)の例を多数取り上げて本書を書かれているので、当時の海外の事情がわからなければ非常に難解なところが多い、のぎやま氏の購入した訳書は注釈をものすごく多く書いてくれてあり、その人物ごとにいろいろ簡単にではあるが説明を書いてくれているのですが、のぎやま氏の知識の至らなさもあり、いまいち理解し得ない部分も多いです。

 これを読み終わったとき一番最初に思ったのは、もっと世界史を勉強してから今一度、いやなんどでも本書を読み直して見たいという気持ちがありました。

 まぁ話を戻しますが、その徳目を読み終えたあとのぎやま氏はこの本での二度目の衝撃に出会います・・・。その章は第十二章「切腹」、もちろんのぎやま氏は切腹とは何か、といわれたら日本人として最低限の知識は持ち合わせております。「旧日本の物語」という本からの「切腹」に関する文章を紹介しているのですが、その内容とは「滝善三郎」という人の切腹の瞬間を生々しく、細部まで詳細に書かれている文章を読んでいるとき、のぎやま氏は完全に引き込まれていました。しかし、それだけではそこまでの衝撃は無かったでしょう。

 同じ章のもう一例が更なる衝撃を生みました、「左近」と「内記」というまだ若い24歳と17歳の兄弟の話です。この二人は親の敵として家康を襲おうとするのですが、やむなく失敗。そして、兄弟の一族すべての男子に切腹を命じられたのですが、その兄弟の末弟「八麿」というわずか8歳の少年も道ずれです。その切腹の現場でのこの三人のやり取り、そこにいたのは三人の少年ではなくまさに偉大なる日本の三人の武士がいたのでしょう。のぎやま氏はその光景を想像し、なんという勇ましさよ。と思い感涙にむせび泣きました。しかし、それは本当に正しいことなのかという疑問も大きく心には残りました。

 命、のぎやま氏は命については決して自分で消すことも決して他人に消されることもしてはならぬことだと思っております。どのような過ちを犯しても、どんなに不幸なことが続こうとも死して救われることなどあってはならぬ、いや、無いと思っております、この章を読みのぎやま氏はこのようなことが二度と繰り返されてはいけない、とも深く思いました。そう思うと日本における死刑のシステム、それも疑問に思うところがあります。他人が他人の命を奪うあってはならないこと、しかし死刑になる人は以前に他人の命を奪ってしまっている、しかもまた同じことが繰り返されるかもしれない・・・。しかしながら殺すことなく一生監視下に置いてでも生かしといてあげる、そのほうがいいのではないのか?のぎやま氏思います。

 脱線しまくりましたが、それからは「刀」、武士における女性とはどうであったのか、今後の武士道のはどうなっていくのかてきな事で本書は終わります。

 解説にもかかれていますが「かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂」吉田松陰が死刑前にしたためた歌、この歌にも日本人の本質をうまく捉えている心動かされる歌でございます。

 とりあえず日本男児に生まれしこれを読んでくれている数はごく少数でしょうけれども行く人かの人々、一読して損無し!目からうろこが落ちる思いの多数詰まった歴史的一冊でしょう!この本を読まずして大和魂は語れません!のぎやま氏の一生の愛読書となる一冊でございました。最後に一言「この本を書いてくれた新渡戸稲造氏に心から御礼申し上げたい」。


 

↑ぜひみんな買って読んでいただきたい(--メ) チャラリーン

 次回ののぎやま氏の読む本は「シリーズ哲学のエッセンス プラトン~哲学者とは何か~」(NHK出版)でございます。シリーズもので哲学者一人一人に焦点を当てて詳しくその人物を説き明かしていくような感じでしょうか?このシリーズをのぎやま氏はちょっと愛読していこうと思います。

 最初のさわりだけ読んだんですけど、この本ほかのプラトン本とは違い(そんなにプラトンの本らよんでないけど)プラトンの思想(イデア論など)とかを考えるのではなく、一人の人間としてのプラトンを解き明かして生きます、どのような人生を歩んできたのか、アリストテレスとの出会いは彼をどう変えたのかなど、なかなか面白そうですね、まぁまだほとんど読んで無いですが、また読み終わったら紹介します。

 ほかにも読みたい本目白押しなんですが、まぁ少しづつ読んでいこうと思います。

 あ、あとね、のぎやま氏今日はいきなりですがビールを飲んでしまいました。かのアルピニストは言いました「山を登る理由?そこに山があるからさ。」

 それでは皆さんまた明日(=゚ω゚)ノ~~~

by   at 20:46
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