残像に口紅を筒井 康隆さんの作品です、最近モジケル(リンク先参照)というサイトで紹介されているのを見て一回読んでみました。 内容は、世界から文字が消えていく、そのなかで普通に生活していく話なんですけど、たとえば世界から「あ」が消える、すると世界から「愛」という感情も言葉とともに消える、娘の名前が「愛子」だったりしたら自分の娘すら消えて残像となっていく、読んでいるとそんな物悲しさも色々伝わってきます。
そんな説明台詞のような会話もなんかすんなり入ってきて面白く読めたし、最初のほうに徐々に文字が消えていき、物が周りから消えていく描写がなんとも面白かったのですけど、物語半ばに入ったところの濡れ場の描写がいらないんじゃないかと思いましたね、読んでいて疲れました。
長々失礼しました。
投稿者: 日時: 2006年08月03日 21:39 | パーマリンク |TOPページへ ▲画面上へ トラックバック
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