砂の女昨日読み終わりました安部公房の砂の女、さすがに読み応えのある本でしたね。安部公房のすごいところは非現実的な空間を描きながらもあたかも現実にありえるのではないであろうかと読者を思わせ、引き込みその主人公に感情移入させられてしまう。そんな力がこの砂の女にもこもっておりますね。
↑てかりまくりのこうきさん(うれしそう) 最後、ことごとく男は脱出に失敗して、まだまだあきらめずに色々思案している最中のことでした。とあることで今まで夢にまで見た縄梯子がかけられているのであったのですが、男はそこから逃げることはありませんでした。いつでも逃げれるという安心感があれば今まで長い間かかって成し遂げようとした夢であってもそのことは後回しになってしますんでしょうかね? 後回しというかなんだかもうどうでも良くなってしまっているような感覚すら覚えましたね。 投稿者: 日時: 2006年09月05日 20:31 | パーマリンク |TOPページへ ▲画面上へ トラックバック
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